2022年1月14日…初釜、神楽坂逢庵にて
今年も、初釜の日は、良く晴れた小春日和の一日でした。
先ずは広間にて、ささやかなお祝い膳とお雑煮で、和やかに始まります。中立ののち、銅鑼の合図で小間へ。露地草履で露地から躙り口へと向かいます。にじって入った薄暗く小さな空間で、一碗のお濃茶をいただくひとときは、お茶の中でも、最も貴重な時間に感じられます。コロナの終息を見通せない今の時代、お濃茶も各服でいただくことになりますが、それでもなお、お茶の心は変わらないのではないでしょうか?いつの時代も困難の中から新しい時代を開いてきたことに思いを馳せれば、今の環境の中での様々な工夫も、やがて実を結ぶのではないかと思っています。
最後は広間に戻って、薄茶をいただきます。今回は、数茶を少し変化させて、どなたも一碗ずつ薄茶を点てていただく趣向とさせていただきました。いかがでしたでしょうか?
今年も、精進しつつ、お茶を楽しんでいこうと思います。