今年、昨年来のコロナ禍が収まる様子のない中、初釜は予定通りに行うことといたしました。不安や迷いがなかったわけではありません。しかし…。昨年の四月、五月は、新型コロナウイルスの様子がよく分からないままに完全に活動を停止したのですが、今回は十分に気を付けて、お茶を継続いたします。
大切なことは、感染を広げない事ですが、少人数で距離を開ければ、危険はかなり減少するそうです。その上で、各自、手洗い、うがいを励行し、マスク着用の上、お茶も各服点といたします。
お茶は、長い伝統の中で、一つの碗で分け合うことを大切にしてきました。しかし、その時の状況を考えながらも、精神を生かし、変化していくことも、お茶が続けてきたことです。
現在の、この困難の中で、ただひたすら中止するのではなく、工夫しながらお茶を続け、健全な精神を培っていくことは、意味のあることだと考えます。
感染に十分気を付けながら、新しい年を寿ぎ、今年のスタートといたします。